『のらくろ』という漫画をご存知でしょうか?
1931年から1941年の10年に渡って連載された、戦前では稀有な長期連載の漫画です。
内容は、身寄りのない野良犬「のらくろ」が軍隊に入り、ユーモア溢れる失敗をしながらも立身出世していくという、子供向けのお話です。
作者の田河水泡は本来は画家志望でした。
生活費のために漫画を書き始めましたが、意外なほどの大当たり。
「のらくろ」を応援する子供たちの反響を知ったことで、田河は漫画の意義に目覚めていきます。
しかし、意外にも「のらくろ」は内務省からクレームが入り打ち切りとなりました。
現実で必死に戦っている軍隊に関する話を、ギャグを入れながら描くとはけしからん、ということだったらしいです。
作品は時代を映す鏡でもあり、作者の人生を映す鏡でもあります。
戦前の価値観を反映した『のらくろ』と、戦後の価値観で作られた続編。
キャラクターとしての「のらくろ」と田河の出生。
今回は、森下文化センターの一部に設けられた「田河水泡・のらくろ館」、
「のらくろーど」と名付けられた森下の商店街をめぐり、
変わっていく時代と、変わらない作品への愛着を感じていただければと思います。
(カフェでは田河水泡の生涯を説明します。また、漫画『のらくろ』を実際に読み、貴重なアニメ映像にも触れることにしましょう。)
【当日の流れ】
①森下駅前で集合(大江戸線または新宿線)
②喫茶店で軽く予習(2時間ほど)
③のらくろ商店街を探索、のらくろ館を見学
④解散
⑤昼食しつつ感想など(希望者のみ)
本企画は、比較的ゆるふわな企画です(当会比)
どうぞご気軽にご参加ください。
