ゆるい哲学的な対話をする会
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ゆるい哲学的な対話をする会とは、
哲学カフェ的な感じで飲み物片手に進行役のサポートのもと、私たちの暮らしや社会 に関わるテーマについて、参加者同士で話し合う営みです。1992年にフランス、 パリのカフェで自然発生的に生まれ、その後、世界中に広がりました。日本では 2000年ごろから行われるようになり、現在では全国100カ所以上の場所で行われて いると言われています。
哲学カフェでは、その場に集まった参加者が主役となって議論をつくっていきます。
進行役がセミナー講師のように知識を提供するわけでも、ワークショップのように道筋(手順)やゴールが予め決まっているわけでもありません。 哲学カフェは伝 達の場ではなく、発見し、探求する場です。それがうまくいくかどうかは実際にや ってみなければわかりませんが、うまくいかないこともまた新たな発見につながるでしょう。
初めて参加する人の多い哲学カフェでは、「〜とは何か」、「なぜ〜か」といった問いのかたちをとる方が、参加者の関心が拡散せず、考えることに集中しやすくなります。ただし、ハウツー的な問いや、特殊な知識をもっていないと答えられないよ うなテーマは避けましょう。哲学カフェで重要なのは、〈知らないことを知るため の問い〉ではなく、〈知っていることを改めて問うような問い〉です。例えば「学校とは何か?」や「人はなぜ怒るのか?」など、知っていることを改めて問う問いは、 私たちの生活や会話を成り立たせている隠れた前提に目を向けさせてくれます。