元SKE48の荒井優希が4月からプロレスに専念し、7月21日に行われた東京女子プロレス「SUMMER SUN PRINCESS ’25」で団体最高峰のプリンセス・オブ・プリンセス王座に挑戦した。

試合は東京・大田区総合体育館にて行われ、荒井は王者瑞希を相手に終始激しい攻防を展開した。開始直後からエルボー合戦が繰り広げられ、荒井は瑞希の足を集中攻撃するなど果敢な姿勢を見せた。瑞希もエプロンからのフットスタンプや秘技の渦飴を駆使し、互いに技を掛け合う白熱の試合となった。

荒井はミサイルキックやサソリ固めを繰り出し、フルネルソン・バスターも披露したが、王者の堅い守りに阻まれカウント2で留まる場面が多かった。最終的に瑞希がキューティースペシャルで3カウントを奪い、勝利を収めた。敗れはしたものの、荒井は試合後に瑞希と握手を交わし、互いの健闘を讃え合った。

荒井は2021年にプロレスデビューし、これまでにプリンセスタッグ王座とインターナショナル・プリンセス王座を獲得。今回の挑戦で初めてプリンセス・オブ・プリンセス王座に挑んだが、これを獲得すれば同団体グランドスラム達成となるところだった。

敗北を経て、荒井は「いつかはベルトを巻けるような存在になりたい」と前向きに語り、新たな目標に向けての意欲を示した。

元アイドルとして培ったチャレンジ精神をリングでも発揮し、着実にトップレスラーへの道を歩む荒井の今後の活躍に注目が集まる。

ファンにとってはSKE48卒業後も荒井の強い気持ちと成長を見届ける喜びがあるに違いない。今回の熱戦は推し活としても大きな話題となるだろう。