2025年11月21日に鹿児島県で先行公開、12月5日より全国公開される映画『天文館探偵物語』で、８人組グループtimeleszの寺西拓人が映画初主演を務めることが決定した。

鹿児島県の天文館、南九州の中心的な繁華街を舞台に、寺西演じる宇佐美蓮がバーで働きながら探偵として街の人々の相談に乗り奔走し、スリ事件をきっかけに再開発を巡る巨大な陰謀に巻き込まれるストーリーだ。

timeleszのオーディションを受ける直前に撮影を終え、その後2025年2月に加入した寺西は、「当時はまさかこうなるとは思っていなかった」と語るものの、鹿児島の魅力や作品の訴求に期待を膨らませている。

作品はオール鹿児島ロケで撮影され、実際の路面電車や市街地でのシーンが印象的であり、現地の風景と共に新鮮な演技ができたという。

監督兼脚本は諸江亮氏で、寺西の繊細な表現力を「まなざしや呼吸で人間の弱さや葛藤を見事に表現し、脚本には書ききれなかった余白を映画に息づかせた」と絶賛している。

共演には同じ事務所STARTO ENTERTAINMENT所属の室龍太、高田翔、そしてtimeleszオーディション同期の原嘉孝が友情出演する。

原嘉孝は撮影は半日で終えたが撮影後も数日間鹿児島に滞在し、打ち上げにも参加するなど和気あいあいとした雰囲気だった。

この作品は単なる探偵ドラマにとどまらず、再開発問題という社会性も込めつつ、人と人との絆や希望を繊細に描く姿勢が特徴である。

寺西の主演デビューとtimeleszとしての活動が重なり、グループとしての新たなステップを踏み出す注目の作品と言えるだろう。