Blog Image

AIナイト 実施レポート

1

6

本日、少人数制の対話型イベント「シブミナ茶話|AIナイト」を開催しました。

今回は、SE系の企業にお勤めの女性が参加され、社内の若手同士のつながりづくりやスキル共有のあり方について、いろいろとお話を伺う時間になりました。

現場では、

・プロジェクトの入れ替わりが多く、チームとしての一体感を築きにくい
・飲み会やボードゲーム会なども実施しているものの、つながりが一過性になりがち

といった課題があるそうで、「もっと自然に、内側から関われるような場がつくれないか」と日々模索されているとのこと。

そんな話の流れの中で、AIを使った交流のアイデアとして、たとえばこんな試みもあり得るのでは?と、対話を深めながらいくつかのイメージを膨らませていきました。

・らくがきを交換してAIで変換し合い、“見え方”や“思考のクセ”を可視化・共有してみる
・街歩きで撮った写真をAIで加工して、それぞれの想像や視点を語り合う
・ボードゲームの「面白さ」の要素を分解し、AIに新たな遊びを組み立ててもらうような試み

途中、カフェの観葉植物をふと撮影し、それをもとに「見たことのない花が咲いていたら?」という視点からAIで画像を生成してみる小さな実験も行いました。
画像そのものは手段に過ぎませんが、そこにどんな物語を重ねられるか、どんな“あり得たかもしれない景色”を描けるかという点で、想像する力の奥行きを再認識する場面にもなりました。

話をしながら感じたのは、AIで何かを生成することそのものよりも、その前にどれだけ「自分がどう見て、何を想像しているか」を持ち寄れるかが大切だということ。
そして、そこに他者のまなざしや言葉が加わることで、新たな気づきや問いが生まれてくるということ。

私自身にとっても、AIを使って成果を出す以前に、想像する力や、それを伝える力(=ディレクション)がこれからますます問われるのだと再確認する機会になりました。

こうした気づきは、日々の制作やクライアントとの対話の場面でも活かしていけると思いますし、同時に「どんな場なら、それが自然に育つのか」という問いを、これからも丁寧に考えていきたいです。