博報堂DYホールディングスと博報堂の共同研究プロジェクト「コンテンツビジネスラボ」は「コンテンツファン消費行動調査2025」を発表した。調査は2025年2月25日～3月13日に全国15～69歳の男女10,000人を対象にインターネットで実施され、1人当たりの年間コンテンツ支出は85,137円（前年比＋6,034円）で調査開始以来の過去最高を記録した。

市場別ではリアルイベント市場の伸びが特に顕著で、推定市場規模は1兆2,596億円（前年比＋22%）に達した。関連グッズ市場（7,106億円）やデジタルコンテンツ市場（4,827億円）も引き続き高水準で推移している。音楽ジャンルは最大の市場規模で8,005億円を占め、音楽内のリアルイベント市場は3,122億円と調査開始以来2番目の高水準を示した。

またデジタル接触がリアルでの体験や支出を促す傾向が指摘され、デジタルコンテンツ市場（920億円）は過去最高を記録したことが報告されている。調査は支出額の増加と対照的に、実際に支出する人数が減少している点も明らかにし、支出の偏りが続いていることを示している。

記事のランキングではGLAYが「ファンがお金を使っている作品・アーティスト」ランキングで2位にランクインしており、ライブやグッズを中心とした推し活需要の高まりが改めて示された。