嵐莉菜（あらし・りな）はモデルと女優の二刀流で活躍している。10日に最終回を迎える日本テレビドラマ「ちはやふる―めぐり―」で、競技かるたに打ち込む元野球部員の千江莉（役名）を熱演している。

野球未経験ながら千江莉は小さい頃からずっと野球をやっている設定のため、撮影の3カ月前から特訓を開始した。自宅やバッティングセンターで自主練習を重ね、家の前で素振りをする姿が近所に見られることもあったという。

手の皮はむけて硬くなったが、野球経験者から“ちゃんと練習したのが分かる”と言われ、演技を褒められるのと同じくらいうれしかったと語っている。父がイラン、イラク、ロシアにルーツを持ち、母は日本とドイツのハーフという家系を生かし、エキゾチックな顔立ちで多国籍の役を演じ分けてきた。

これまでに「ちはやふる」のほか同局「ACMA:GAME アクマゲーム」や映画「マイスモールランド」、NHK時代劇「大富豪同心スペシャル」などで多彩な役に挑んできた。来年3月13日公開のアニメ映画「パリに咲くエトワール」で声優に初挑戦することも決まり、“反応が楽しみです”と心境を明かしている。

2004年（平16）5月3日生まれ、埼玉県出身の21歳で、20年から女性誌「ViVi」の専属モデルを務める。モデルと女優を互いに高め合う大事な仕事と位置づけ、並行して二刀流でパワーアップしていきたいと意欲を示している。