福岡六大学野球の秋季リーグ戦（西日本新聞社後援）は6日、福工大野球場で開幕し、九産大は6季連続リーグ優勝を目指す。

その中で、2年生の角田貴弘（2年・有田工）が下級生ながら中軸に座る見込みで、頼もしい強打者として期待されている。

角田は1年時からリーグ戦を経験し、今春は長打力を買われ4番に抜擢される予定だったが、リーグ戦前に背中の肉離れで開幕に間に合わなかった。

第3週でDHとして出場を果たした直後、左手首の有鉤（ゆうこう）骨の骨折が判明し、5月に手術を受けたため春の出場は2試合にとどまった。

全日本大学野球選手権もスタンド観戦となり、悔しさを糧に今季は復帰後に中軸での活躍を誓っている。

父はパキスタン人のプロゴルファーで、父譲りのパワーで高校時代に通算本塁打15本を記録し、有田工では4番として春夏の甲子園に連続出場した。

大学入学後はウエートトレーニングで体重が約10キロ増加し、打球が飛ぶようになったと成長を実感している。

チームでは高校の先輩・北村健一郎（4年・有田工）がMVPとベストナインを獲得するなど好調で、角田もクリーンアップの一角としてチームの連覇に貢献する意欲を示している。

今季の個人目標は「本塁打王と打率4割」であり、下級生らしい思い切りのいい打撃でリーグ6連覇の力になることを目指している。