東京世界陸上（１３日開幕）に向けた日本代表の公開練習が４日、国立競技場で行われた。６月に日本国籍を取得した青木アリエ（２１、旧姓フロレス）は、日の丸が描かれた赤いユニホームを着用して汗を流し、「やっと日本国籍が取れた実感がわいた」と笑顔を見せた。

父が日本とペルー、母はペルーとイタリアにルーツを持ち、静岡県で生まれ育ったことが紹介された。ペルー国籍だった５月に４００メートルで日本記録を超える５１秒７１をマークし、一躍注目を集めている。

この日の公開練習には東京２０２５世界陸上スペシャルアンバサダーの織田裕二（５７）と、ＴＢＳ世界陸上アンバサダーの今田美桜（２８）がサプライズ登場した。青木は「今田美桜さんは顔が小さくて、織田さんはめっちゃ声でかかった」と語り、「喝が入った」と本番に向けた気持ちの高まりを語った。

ここまではヨーロッパ遠征などで海外勢とのレース勘を養ってきたと説明され、この日の練習ではスピードの違う男子選手とのバトンパスなどを実施して順調に調整中である。青木は「５１秒台の時よりスピードも上がっていて状態もいい。ラップタイムで日本記録が出せたら」と意気込みを述べている。