刀剣をモチーフにした「刀剣乱舞」のコラボ企画が各地で盛況となっている。岐阜県関ヶ原町など西濃地域では、8か所を巡るスタンプラリーを実施中で、岐阜関ヶ原古戦場記念館には刀剣男士「ソハヤノツルキ」のスタンプや等身大パネルが設置されている。ソハヤノツルキは徳川家康の刀剣がモチーフで、来場者がパネルと一緒に写真を撮る姿も見られる。

スタンプラリーは8月2日に始まり、垂井町の南宮大社では「大包平」（池田輝政）、大垣市の大垣城では「日向正宗」（石田三成）など関ヶ原ゆかりの刀剣男士のスタンプが押せる。4個集めると刀剣男士のカード1枚、8個で2枚が贈呈される仕様で、専用のスタンプ帳も用意されている。

主催側によれば、8月の来館者数は前年同月比27・3％増の2万9891人となり、若い女性や家族連れ、海外からのファンの来訪も確認された。記念館の企画連携係・成瀬恭子係長は若い女性の来訪増に手応えを語っている。

名古屋市東区の徳川美術館では夏季特別展「時をかける名刀」を開催し、所蔵の国宝「後藤藤四郎」や「庖丁正宗」、国重要文化財「本作長義」、さらに東京国立博物館蔵の国宝「三日月宗近」や三井記念美術館蔵の「日向正宗」など、50本以上の刀剣を展示している。

同美術館では「刀剣乱舞」とのコラボとして描き下ろしイラストを展示し、関連グッズも販売しているため、ゲームや舞台をきっかけに実物の刀剣を見学する動きが広がっている。