ロックバンドKing Gnuの井口理が歌唱を担当する主題歌「Luminance」と、映画『国宝』の劇中映像を組み合わせたスペシャルミュージックビデオ（MV）が、8月30日に公開された。MVには映画『国宝』の印象的なシーンがふんだんに使用され、井口理の透明感あふれる歌声とともに作品の余韻にじっくりと浸れる仕上がりになっている。

映画『国宝』は芥川賞作家・吉田修一の小説を、李相日監督が映画化した人間ドラマである。任侠の家に生まれた少年・喜久雄（吉沢亮さん）が、上方歌舞伎の名門に引き取られ、歌舞伎役者としての才能を開花させていく姿を描いている。

175分の長編にもかかわらず、公開から2カ月余りで興行収入は100億円を突破しており、日本実写映画として22年ぶりの快挙と話題になっている。今回のMV公開は映画の感動を呼び戻す演出としてSNSでも反響を呼び、視聴者からは「井口さんの声が聴こえた瞬間、一気に映画の感動が蘇ってきました」「何回も聞いてるのにまだ泣けました」「国宝級の映画に国宝級の歌唱」といった投稿が寄せられている。

映像と楽曲が互いに引き立て合う構成が印象的で、映画の主要シーンと楽曲の高まりが重なる場面は特に評価されている。今回の公開を通じて、映画『国宝』と井口理による「Luminance」の結びつきが改めて注目を集めている。