今田美桜がNHK連続テレビ小説「あんぱん」で主演の暢（のぶ）を演じ、放送は終盤に差し掛かっている。8月には17％台の平均世帯視聴率（ビデオリサーチ調べ、関東地区）を記録する日が続き、作品と主演の評価が高まっている。

放送効果はCM起用にも直結しており、2025年上半期（1〜6月）のテレビCM放送回数ランキング（エム・データ調べ）で女性部門トップに躍り出た。昨年は女性タレント部門で12位だったが、短期間で評価を上げた格好である。

企業側の起用も広がり、みずほ銀行宝くじ部、キリンビール、P＆G、ダスキンなど15社に及んでいる。放送回数は6117回に達し、1日に約35回も今田が登場するCMが流れている計算で、テレビでの露出が非常に高い。

演技面では土佐弁を用いたのぶ役が視聴者の支持を集めており、北村匠海演じる嵩（たかし）がアンパンマンを生み出す場面へ向けてドラマが佳境に入っている。業界内では「紅白の司会に決まってもおかしくない」との見方も出ており、今後のCMや活動展開が注目される。