映画「国宝」が「第98回 アカデミー賞国際長編映画賞」に出品される日本映画代表作品に選出された。主演は吉沢亮で、横浜流星や渡辺謙も共演しており、劇場公開からおよそ3カ月で興行収入118億円を突破した。興行通信社のランキングでは「南極物語」（1983年公開）を抜き、邦画実写映画として「踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ！」（2003年公開）に次ぐ歴代2位を記録している。

一方で、横浜流星が主演するNHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」では“国宝効果”は明確ではない。初回は1月5日オンエアで世帯12.6%、個人7.3%が過去最高となったが、その後は落ち込み、6月には8%台まで下落した。8月第2週から9%台に盛り返したが、2ケタ回復は厳しい見方が多い。

同作の8月31日放映回には有吉弘行が出演する。有吉は初の大河で、江戸幕府初代将軍・徳川家康に仕えた武将で服部半蔵の末裔を名乗る役で登場する。出演に先立ち、8月24日には自身の番組とのコラボ特番「有吉のお金発見 突撃！カネオくん べらぼう＆豪華コラボ！花の都・江戸SP！」がオンエアされ、番宣が行われた。

テレビ局関係者は、放映時間が「24時間テレビ」のフィナーレと重なることから視聴者流出を防ぐ狙いで有吉を起用したと見る向きがあると伝えられている。