日テレ公式YouTubeチャンネルの記事は、8月29日の『金曜ロードショー』（日本テレビ系）で『もののけ姫』が放送されることを伝え、宮﨑駿が作詞を手掛けた楽曲群に光を当てている。

宮﨑駿は『もののけ姫』『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』などで作詞を担当しており、楽曲の作曲は久石譲が手掛けることが多い。1997年公開の『もののけ姫』は当時の日本映画の興行収入記録を塗り替え、大ヒット作となった。

記事は『もののけ姫』の主題歌について、米良美一が歌唱し、歌詞は1番しかなく以降はハミングで同じメロディをなぞる構成であると解説する。歌い出しの〈はりつめた弓の〉や〈ふるえる弦よ〉〈そなたの横顔〉といった語句から主人公や物語の情景が想起されると述べる。

また『君をのせて』は宮﨑駿の詩をベースに高畑勲と久石譲が楽曲に合わせて歌詞を制作したことが紹介される。冒頭の〈あの地平線〉や〈たくさんの灯が なつかしいのは／あのどれかひとつに 君がいるから〉〈父さんが残した 熱い想い／母さんがくれた あのまなざし〉などのフレーズが、『天空の城ラピュタ』の世界を想起させるとしている。

記事全体を通して、限られた言葉で映画の世界観やキャラクターの心情を的確に伝える宮﨑駿の言葉選びの巧みさが強調されている。