映画『TOKYOタクシー』の本予告とビジュアルが公開された。

11月21日(金)に公開される本作は、山田洋次監督の91本目となる最新作で、フランス映画『パリタクシー』を基に東京を舞台にしたヒューマンドラマである。

キャストには倍賞千恵子、木村拓哉、蒼井優、迫田孝也、優香、中島瑠菜、イ・ジュニョン、笹野高史らが名を連ねるである。

予告映像は木村演じるタクシー運転手・浩二が倍賞演じるすみれを乗せる場面から始まり、「お客さん、行き先は？」「お伝えしたと思うけど」とのやり取りが映し出されるである。

会話を重ねるうちに次第に心を許す二人の掛け合いも描かれ、「運転手さんの初恋はどんなだったの？ お相手はどんな人？」というすみれの問いに浩二が「覚えてませんよ、そんなの」と答す場面があるである。

その直後にすみれが「おらつまんない、照れてるのね！」と肩を叩く微笑ましいやり取りも収められているである。

すみれの依頼は神奈川・葉山にある高齢者施設までの送迎だが、東京の見納めにいくつか寄って思い出の地を巡る意図が示されるである。

若き日のすみれ（蒼井優）が「2度とこんなことさせないから！」と泣きながら子どもを抱きしめる場面や、裁判所の証言台に毅然と立つ回想も挿入されるである。

浩二の「今生きているから、この景色を見ることができるんです。死ななくてよかったんだ、すみれさんは」という言葉にすみれが「そうね。あなたにも会えたんだものね」と返す場面があり、ラストには浩二がタクシーの中で涙を拭う様子が描かれるである。

併せて、裁判官役にマキタスポーツ、高齢者施設スタッフ役に北山雅康、すみれの息子・勇役を木村優来が演じることも発表されたである。