映画『国宝』の興行収入が115億円を突破したと報じられた。吉沢亮が主演、横浜流星が準主演を務め、渡辺謙らも出演する大作である。

実写邦画の興収が100億円を突破するのは2003年の『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』以来22年ぶりで、テレビ局が制作に参加していない実写邦画が興収100億円を突破したのは史上初である。

原作は吉田修一氏の同名小説（朝日新聞出版）。物語は任侠の家に生まれながら歌舞伎当主・花井半二郎（渡辺謙）に引き取られた男・喜久雄（吉沢）と、半二郎の跡取り息子・俊介（横浜）の50年を描く一代記で、ダブル主人公的な構成となっている。

特撮ファンの注目も集めている点が指摘されており、吉沢は『仮面ライダーフォーゼ』で朔田流星/仮面ライダーメテオを演じ、横浜は『烈車戦隊トッキュウジャー』でトッキュウ4号/ヒカリを演じている。さらに横浜は以前に『フォーゼ』で流星の親友・井石二郎役として俳優デビューしていた。

6月7日に『国宝』公式Xに投稿されたインタビュー動画では、横浜が「十数年ぶりにまた親友役っていうのがすごく嬉しかったし、すごく心も高まった」と語り、吉沢は「運命的なものを感じたし、自分も大きな存在でした」と再会を喜んでいた。現在、『南極物語』（1983年/110億円）を抜いて実写邦画作品で歴代2位となっている。