2025年7月22日から3日間開催されたCEDEC 2025で、モバイルアプリ『魔法少女まどか☆マギカ Magia Exedra』に関する講演が行われた。

講演タイトルは「『魔法少女まどか☆マギカ Magia Exedra』の必殺技演出を徹底解剖！ -キャラクターの魅力を最大限にファンに届けるためのこだわり-」で、開発を手がけるWFSから新谷雄輝氏、金子俊太朗氏、佐々木文哉氏が登壇した。

『Magia Exedra』はTVアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』や『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』を含むシリーズ全体を網羅するモバイルアプリで、登場する魔法少女の数は膨大である。

開発チームが掲げた目標は「魔法少女たちの魅力をファンに最大限に届けること」であり、表現の中心に据えられたのが必殺技であった。

必殺技はゲーム内で強力な攻撃であると同時に、キャラクターの個性を描き出すカットシーンでもあると説明された。

開発上の課題として、スマートフォン市場でハイエンドなグラフィック要求が高まっている点が挙げられ、安定して高品質の演出を届ける必要性が示された。

検討の末、開発陣は必殺技の方針を「原作再現＋進化」と定め、原作アニメの世界観を尊重しつつ現在の技術で名シーンを再解釈する方針を打ち出した。

こうした工夫により、ファンの印象に残る必殺技をゲーム体験へと落とし込む設計が進められている。

CEDECでの発表は、原作ファンやゲーム技術に関心を持つ層に向けた技術的な裏側の共有となった。