連続テレビ小説『あんぱん』の撮影が8月22日にクランクアップした。

本作は、『アンパンマン』を生み出したマンガ家、絵本作家のやなせたかしさん（1919‐2013）と、小松暢さん（1918‐1993）夫婦をモデルにした物語で、脚本は中園ミホが担当する。

昨年9月に高知県でクランクインし、およそ1年にわたる撮影を終了した。制作統括の倉崎憲チーフ・プロデューサーのもと、NHK総合での放送が行われている。

主演の柳井のぶ役を演じた今田美桜は「撮影が始まってからの1年間、本当にたくさんの人が支えてくれたんだなと、今、改めて思います。楽しいこともたくさんありましたが、苦しくて悩むこともあり『何者にもなれない』というのぶの言葉が心に刺さって、自分に問いかけることもありました」と語った。

今田はさらに「でも振り返ると、すごく笑った記憶と、あとは泣いた記憶と、全部がいとおしくて、のぶを演じられて本当に良かったと心から思います。そして、嵩が北村匠海さんで本当に良かったです。たくさん救われました。ありがとう。こんなにもすてきな皆さんと一緒に『あんぱん』を作れたことは、私の一生の財産です。幸せです。ありがとうございました」と撮影を経た思いを述べた。

のぶの夫・柳井嵩役の北村匠海も「僕は朝ドラというものが初めてで、正直悩むこともありましたが、とにかくすばらしい現場でした。シーンの一つ一つの撮影に熱量があって、だからこそ僕も一緒に話し合いながら作ることができたと思います」と振り返っている。