トム・クルーズ主演の映画『ミッション：インポッシブル／ファイナル・レコニング』では、クライマックスに複葉機にしがみつくシーンが最大の見せ場となっている。

このアクションシーンの撮影中、トム・クルーズは指の関節が外れるという負傷を負いながらも撮影を続けたと監督クリストファー・マッカリーが明かしている。指はシーン終了時に腫れ上がり、見た目にも痛々しい状態だったという。

トム自身も「背骨を骨折しかけた」と語るほどの衝撃を受けたシーンであり、イーサン・ハントは猛スピードで曲芸飛行する複葉機にぶら下がり、悪役ガブリエルに振り落とされそうになる。

この飛行シーンは時速約193〜209キロの風圧がかかる過酷な環境で撮影されており、トムは酸素不足や気絶を経験するなど、体力的にも極限の状態での挑戦だった。監督も「ストレスで吐きそうになる」と述べるほどの過酷さだ。

また、この場面でのトムの背中を叩きつけられるリアクションはアドリブであり、演技にも即興の工夫が見られた。公開後はApple TVをはじめ各プラットフォームでデジタル配信が始まっており、ファンはいつでもこの迫真のアクションを楽しめる。

Blu-ray＆DVDは2025年10月17日に発売予定とされている。トム・クルーズの体を張った演技で、シリーズのファンやアクション映画愛好者にとって見逃せない作品となっている。