大ヒット作「トップガン」や「ミッション：インポッシブル」シリーズで知られる米俳優トム・クルーズは、米国文化に貢献した人物に贈られる「ケネディ・センター名誉賞」の受賞を辞退したことが明らかになった。

辞退理由は「スケジュールの都合」とされ、今年12月7日にワシントンのケネディ・センターで開催される授賞式への参加が困難だったためと伝えられている。

この賞の理事長は今年2月に就任したトランプ米大統領で、受賞者発表は8月13日に行われた。しかし、クルーズの名前は受賞者リストに含まれていなかった。

トランプ大統領はクルーズにも受賞を打診したが、本人が辞退したという。クルーズ側はコメントを控えている。

同賞の受賞者には、俳優シルベスター・スタローン、ロックバンド「KISS」、カントリー歌手ジョージ・ストレイト、英俳優マイケル・クロフォードらが選ばれている。

また、クルーズは今年、映画芸術科学アカデミーから長年の活動を評価され名誉賞を授与される予定で、11月に開催される授賞式で受賞することが決定している。

クルーズは近年、政治的発言を控えつつ新作映画「ミッション：インポッシブル/ファイナル・レコニング」のヒットを果たし、今後も複数のプロジェクトに取り組んでいる。

このため、スケジュール調整の難しさが辞退の背景にあると推測されている。

ケネディ・センター名誉賞は、生涯にわたり舞台芸術を通じて米国文化に貢献した個人や団体に贈られ、その豪華な授賞式は全国放送およびストリーミング配信される予定である。

トム・クルーズの辞退はファンの間で驚きの声を呼んでいるが、彼の映画活動や今後の活躍に期待が寄せられている。