旭山動物園を「行動展示」で再建した元園長の小菅正夫氏が、『聴診器からきこえる 動物と老いとケアのはなし』という著書を発表した。これを記念して8月3日に東京・紀伊國屋書店新宿本店でトークイベントが開催され、出席したお笑い芸人・令和ロマンの松井ケムリも感動を語った。

小菅氏は幼少期に飼っていたゼニガメの冬眠失敗の経験を原点とし、動物の自然な生態に寄り添うケアの重要性を説く。動物園での獣医師としての実体験やゾウの飼育繁殖の歴史にも触れ、当初は知識不足で環境や生活スタイルの理解が不足していたが、努力を重ねて問題に挑んできたと述べた。

松井も動物好きとしてこの話に共感し、対談形式での対話はまるで記者会見のようなユーモアを交えたものとなった。小菅氏は家族の絆に触れ、カメの冬眠成功まで約30年を要した自身の経験も話題となった。

この対談を通して、動物との関わりは単なる飼育にとどまらず、命への敬意や環境適応の探求が求められることが伝わり、推し活として動物愛護や自然観察を深めるファンにとっても新たな視点を提供している。