女優の嵐莉菜は日本テレビのドラマ『ちはやふる－めぐり－』で村田千江莉役を演じている。この役は、5つのルーツを持つ嵐莉菜にとって、初めて経験できた学園ドラマ出演であり、憧れの世界観に自身が入り込める喜びを語っている。

嵐莉菜はドイツと日本の血を引く母と、イラン、イラク、ロシアをルーツに持つ父のもとに生まれた。10代半ばからモデル活動を始め、ミスiD2020グランプリを獲得し、ファッション誌ViViの専属モデルに抜擢された経歴を持つ。

2022年には川和田恵真監督の映画『マイスモールランド』でクルド系難民の少女役を演じ、多数の新人女優賞を総なめにした。しかし、その後学園ドラマへの出演がなかったことについて、「ビジュアル的に経験できると思っていなかった」と自身の葛藤も明かしている。

また、海外ルーツを持つ俳優たちが直面する壁についても言及されており、城田優や野村周平らも同様の経験をしている。このことは、多様なバックグラウンドを持つ俳優が活躍の場を広げる中での課題を示唆している。

嵐莉菜の学園ドラマ出演は、彼女と同じような境遇の若手俳優たちにとっても大きな励みとなるだろう。彼女の挑戦は日本のエンタメ業界における多様性推進の重要な一歩とも言える。