韓国発の精神崩壊サスペンススリラー映画『侵蝕』が、2025年9月5日（金）に新宿ピカデリーほか全国公開される。物語は7歳の娘ソヒョンの異常行動に翻弄される母親ヨンウンの視点から始まる。娘の奇妙な行動は日々エスカレートし、母娘の関係は崩壊の危機に直面する。20年後、記憶喪失の女性ミンと天真爛漫な“侵入者”ヘヨンが共同生活を始めるが、そこに不気味な違和感が忍び寄る。主演は少女時代のユリ（クォン・ユリ）で、過去のトラウマにより他人を信用できない女性ミンを演じている。映画デビューを果たすクァク・ソニョンは母親ヨンウン役、子役のキ・ソユが異質な7歳の娘ソヒョンを演じる。監督・脚本はキム・ヨジョンとイ・ジョンチャン。作品は釜山国際映画祭にも公式招待され、韓国実写映画初登場1位のヒットとなった。舞台は日常がじわじわと狂気に侵食されていく恐怖を描く。映像には包丁を持ちながら微笑むヘヨンの様子や、プールで娘の面倒をみるヨンウンの姿も収められている。今作は日常に潜む不可視の恐怖と、侵す者と侵される者の交錯する関係を鮮烈に映し出している。