JR九州は2025年7月24日、九州を拠点に活動するアイドルグループ「HKT48」の全42人のメンバーを公式の宣伝担当に任命した。

このコラボレーションは2026年3月31日までの期間限定で、各メンバーは九州7県を5～7人ずつ7グループに分かれて担当する。福岡県や長崎県は出身メンバーが担当している。

メンバーたちはJR九州の制服を着用し、担当県の駅員や列車の客室乗務員としての業務を行う。また、イベントの進行役も担い、その様子を収めた動画が専用サイトで配信される予定だ。

この取り組みは、九州各地の観光の魅力をより多くの人に伝えることを目的としているほか、普段は見られない鉄道業務の裏側を知る機会にもなる。

JR九州とのタイアップは今回で5回目。2020年夏、コロナ禍による観光・鉄道需要の落ち込みを受けて、「九州を元気に！」というテーマのもとスタートした。以降、単発イベントが中心だったが、今回は期間を設けて長期的なコラボレーションとなる。

7月24日には福岡市博多区のJR九州本社で、HKT48を代表する4人が古宮洋二社長から任命証を受け取った。福岡県担当の豊永阿紀さんは「福岡の新しい魅力を一緒に見つけていきたい」と意気込みを語った。

古宮社長も「コロナ禍からの回復期に、もっと九州の元気を世界に発信していこう」という趣旨を説明している。

このコラボは、HKT48のファンにとっても地元九州の魅力を改めて知るチャンスとなり、今後の活動に期待が高まる。