日本発のキャラクター「ちいかわ」が、中国を含むアジアで大きな人気を博している。国内外で多数のイベントやコラボが展開され、香港では「CHIIKAWA DAYS」テーマ列車が登場。また、上海や北京では国際的ブランドとコラボし、新商品のポップアップイベントも成功を収めている。

中国市場では越境ECを通じてグッズの購入が急増し、今後は中国語版の展開も予定されている。ちいかわの人気は、若者の消費意識が「実用・コスパ」から「意味・共感」へ移行したことに支えられている。

短い物語構成や現実のしんどさ、日常の小さな幸福、挫折も描き、Z世代や親子層の共感と癒し、自己肯定感を呼んでいる点が特徴だ。

アジア各地で展開される体験型のイベントは、情緒的価値を具現化しファン層を広げる役割を果たしている。

ちいかわは中国の国潮ブームの中でも日本発のIPとして独自の地位を築き、ファンや家族連れから支持を集めている。この動きは、日本のIPの海外展開において、共感価値が重要となる新たな潮流を示している。