にじさんじ所属のVTuberで古典好きとして知られる栞葉るりさんが、7月25日に『ゆるゆる古典教室 オタクは実質、平安貴族』を発売した。こちらの書籍は144ページ、定価1815円で、全国の書店やAmazonなどオンライン書店で購入可能である。

本書は、栞葉るりさん独自の視点から、古典文学の難解なイメージを和らげつつ、現代のオタク文化との共通点を見出しながら古典の魅力を伝える教養本だ。内容には「拳で語る平安貴族」や「太平記から見る激ヤバ御曹司たち」といった切り口があり、多くのファンに人気のあるコンテンツとしての古典をイラストや漫画も用いながら楽しく紹介している。

監修には法政大学文学部の加藤昌嘉教授を迎え、『源氏物語』をはじめとした平安時代の物語や当時の文化を正確にかつ読みやすい形で解説している。栞葉さんのファンだけでなく、古典文学に苦手意識がある層にとっても親しみやすい内容であり、推し活の合間に学びも楽しめる一冊といえよう。

現代のインターネット文化と古典のバズの歴史を重ね合わせるなど、古典文学の敷居を下げつつ、新たな切り口で古典を楽しむきっかけを提供している点が、本書の大きな特徴だ。これにより、オタ活やにじさんじファンの間で注目されている。