韓国の人気ボーイズグループENHYPENが、タイ・バンコクで開催したワールドツアー「WALK THE LINE」を通じて、音楽以外の文化的価値を生み出している。

2025年5月から始まったこのイベントは、単なるコンサートの枠を超え、交通カードやホテル、飲食店といった地域社会との多彩なコラボレーションを展開している。

特に、メンバーの顔がプリントされた交通カードは限定発売され、大きな人気を集めた。また、バンコクの主要施設や国際空港ではENHYPENの大規模広告が展開され、視覚的に街を彩った。

飲食業界とのコラボでは、タイの6つの飲食ブランド116店舗が参加し、公式カラーやロゴを使った商品やメニューは約4万個も売れた。

さらに、タイの人気キャラクター「バターベア」との特別コラボも実現し、ツアー衣装を着たキャラクターイラストがステッカーやはがきなどに取り入れられている。

この幅広い連携が地域の経済活性に寄与するとともに、市民の日常的な生活にも溶け込む形でファンカルチャーが広がった。

元タイ文化大臣のスダワン・ワンスパキコソル氏は、イベントを称賛し、文化とエンターテインメント、経済活性化の観点で高い価値を見出し、タイ文化の国際発信に貢献する素晴らしい取り組みとして評価している。

また、ENHYPENの活動が国際友好の促進にも役立ち、タイ国民とファン双方に幸せで印象深い体験をもたらしたことを強調した。

このような多面的なコラボは、ENHYPENが単なる音楽グループを超え、文化交流の架け橋としての新たな役割を果たしていることを示すものだ。

ファンはライブパフォーマンスだけでなく、こうした豊かな地域体験を通じ、推し活をより深く楽しむことができている。

今後もENHYPENは世界各地でツアーを行いながら、現地文化とコラボした独自の魅力を発信し続ける見込みだ。