国民的スターKinKi Kidsの堂本剛が、アーティスト名義ENDRECHERIとしても独自のスタイルを築きながら、27年ぶりに映画主演を果たした。作品は荻上直子監督の「まる」で、堂本は初めて映画音楽にも挑戦している。物語は美大卒でアートに挫折しながらも、偶然話題となった丸い絵がSNSで注目され、有名アーティスト“さわだ”として名を馳せる主人公沢田の日常が描かれている。荻上監督は「かもめ食堂」や「彼らが本気で編むときは、」など数々のヒット作で知られ、堂本に長年熱烈にオファーを続け、彼の過去インタビューを読み込むなど入念に準備。堂本も脚本完成前から意見を交わしつつ映画作りに積極的に参加し、主人公のキャラクター作りに深く関わった。作品は、変わらない沢田が描いた丸により周囲の反応が一変し、アーティストとして求められる姿に葛藤しつつも変化していく様子を独特の視点で表現している。堂本の多彩で唯一無二な才能が映像と音で融合し、推し活ファンにとっても見逃せない新たな表現の一面が楽しめる作品となっている。