東京・国立競技場で開催された陸上日本選手権で、田中希実が女子1500メートル競技で4分04秒16を記録し、初の6連覇を達成した。

この勝利により、9月に開催される世界陸上東京大会の代表権を獲得した。

田中は既に4日の5000メートルレースでも内定を決めており、二種目での切符獲得は4年連続となる。

従来の連覇記録は、田中自身と吉川美香の5連覇であったが、今回の勝利で史上最長の連続優勝記録となった。

競技後、田中はシーズンベストだったものの日本記録を狙わなければならないと強調し、世界の舞台で活き活きと戦うために自らの記録向上を誓った。

また、彼女は昨年のパリ五輪の経験から怖さを払拭し、今回の大会のように自分を後押しする雰囲気の中で走りたいと意欲を示した。

田中は4日に14分59秒04の大会新記録で5000メートル4連覇も達成し、5日の1500メートル予選ではトップタイムで決勝進出を決めた。

酷暑の連戦にもかかわらず、走行中は暑さを気にしなかったと語っている。

また、昨年のパリ五輪では決勝進出を果たせなかったが、今季は海外で21レースに挑戦するなど地力を強化し、世界選手権でのさらなる飛躍を目指している。

4大会連続となる世界選手権への出場で、田中希実は成長した姿を証明しようとしている。