NHK連続テレビ小説「あんぱん」は、やなせたかし氏とその妻をモデルに戦前から戦後の激動期を背景に描く感動作である。主演の今田美桜は主人公ののぶ役を演じ、強さと揺らぎを持つ女性像を体現している。

物語は戦争が終わった直後の時代、のぶは夫の教えを胸に前向きに取材に励みながら、自らの生き方を模索する女性記者として活躍する。彼女を取り巻く女性たちもそれぞれの複雑な事情や夢と向き合う姿が丁寧に描かれている。

たとえば同期の琴子は、結婚相手を探しつつも職場での立ち振る舞いに葛藤を抱えている一方、実は強く豪快な面も見せることで、当時の女性の社会的ジレンマを象徴する。そして歌手志望のメイコは自らの殻を破ろうと家出し、のぶの元で自立を目指す展開だ。

最新エピソードでは、のぶが高知新報での入社試験に臨んだ嵩（演：北村匠海）と再会し、彼の入社を手助けしようと奮闘する様子が描かれている。制作陣には中園ミホが脚本を手がけ、RADWIMPSの主題歌「賜物」も話題を集めている。

視聴率も17％台を記録しており、今後の展開に期待が高まっている。今田美桜の繊細かつ力強い演技が、視聴者の推し活をさらに盛り上げていると言えるだろう。

本作は、逆境の中で懸命に生きる女性たちの姿を通して、勇気と愛のメッセージを届けている。推し活ファンにとっては、彼女の多面的な魅力を堪能できる注目のドラマである。