俳優小栗旬が主演を務める映画『フロントライン』が公開中で、大きな話題を呼んでいる。本作は、2020年2月に豪華客船で起きた新型コロナウイルスの日本初の集団感染を受けて立ち向かった災害派遣医療チーム（DMAT）の奮闘を描いた作品である。小栗旬はDMATの指揮官、たたき上げの救急医・結城英晴役を演じ、未知のウイルスに直面する医療現場の緊迫感をリアルに映し出している。

公開以降、映画は観客動員数や興行収入で好調なスタートを切り、動員68万人、興収9億円を突破。最終興収20億円も視野に入る大ヒットとなっている。観客からは「素晴らしい映画」「感動で涙が止まらなかった」「仕事を頑張る勇気をもらった」など、感情移入できるストーリーと演技に高い評価が寄せられている。

また、小栗旬は共演者と共に撮影当時の思い出を振り返り、「ワクワクと不安が入り混じる中での撮影だった」と当時の緊張感を語った。舞台挨拶では、一般客に紛れて劇場鑑賞を楽しんだことも明かしており、作品への深い愛着が伝わる。

本作はリアルな社会問題を背景にしながらも、医療現場での日常と葛藤を誇張せず丁寧に描いており、観る者に希望や勇気を与える内容となっている。俳優業だけでなく監督業もこなす小栗旬の多彩な才能が光る一作と言えるだろう。

なお、小栗旬が2007年に主演し、WOWOWシネマで再放送予定のコミカルサスペンス『キサラギ』も話題になっている。この作品では、アイドルの死の真相を明かすために集まった5人のファンの物語が繰り広げられ、小栗旬の繊細な演技が高く評価されている。

推し活ユーザーにとっては、役者としての小栗旬の幅広い演技力と新旧の代表作を一度に楽しめる貴重な機会となるだろう。今後の彼の活躍にも注目が集まる。