森川智之は、トム・クルーズの公認声優として知られ、『ミッション:インポッシブル』シリーズをはじめ数多くの作品で彼の吹替えを担当している。森川によると、吹替えは単なる翻訳ではなく、トムの演技意図を深く理解し、それを日本語で最大限に表現する "お手伝い" の仕事であるという。トムの演技や最新情報を常にチェックし、彼のケガなどのニュースも戸田奈津子氏を介して迅速に把握しているとのこと。今回、BS10スターチャンネルで新録吹替版が放送される『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』で森川は、トムが演じるヴァンパイアのレスタト役に挑戦している。通常はリアルな人間役が多いトムが、今回の役では人外のヴァンパイアという特異なキャラクターを演じるため、森川もそれに合わせて声の表現に特別な工夫を施した。牙が邪魔するような不自然さや危険な雰囲気を声で表現するなど、細かな役作りが光る。さらに、名シーンとしてブラッド・ピット演じるルイを吸血鬼にする冒頭シーンの印象も語っている。森川は声優として単なる仕事を超え、ライフワークとしてトム・クルーズの役に向き合っていることが伝わる。こうした声優・吹替えの舞台裏を知ることで、推しの作品をより深く楽しめるファンにとって貴重な情報となるだろう。