ベルギー発のリベンジスリラー映画「MELT メルト」が2025年7月25日に日本全国で公開される。物語は、少女時代に深いトラウマを負った女性エヴァが主人公である。

ブリュッセルでカメラマン助手として孤独に生きる彼女のもとに、かつて不慮の死を遂げた少年ヤンの追悼イベントの知らせが届く。これを契機に忌まわしい過去がよみがえり、エヴァは大きな氷の塊を車に積んで故郷の村へと向かう。

過去と対峙し、復讐の道を歩み始める彼女の姿が丁寧に描かれており、13歳の夏に起きた出来事が物語の核心となる。

長編初監督を務めたのはベルギーの女優フィーラ・バーテンス。大人のエヴァを演じるのはシャーロット・デ・ブリュイヌ、13歳のエヴァを繊細に体現したのはサンダンス映画祭で賞を受賞したローザ・マーチャントである。

日本版予告編には、過去の幼馴染との不穏なやりとりや、謎めいた「ゲーム」にまつわる伏線が散りばめられている。

復讐劇でありながら孤独や絶望、懸命に生きる少女の心の叫びを映し出す作品として期待が高まっている。

上映劇場は新宿武蔵野館やヒューマントラストシネマ有楽町などで、公開初日から注目を集めることは間違いない。

劇中の過去と現在が交錯しながら人物の心情が浮き彫りになる構成で、深いドラマ性を持つ。

推し活を通じてこのような繊細な人間ドラマに触れるのも、新しい発見につながるだろう。