トム・クルーズが主演を務める最新作『ミッション：インポッシブル』シリーズで、ノルウェーの断崖絶壁“トロールの壁”を舞台にしたバイクでの飛び出しシーンの撮影が話題になっている。

このシーンは死の危険を伴うほどの危険度で、脚本や撮影スケジュールにも大きな影響を及ぼすため、映画の初日に敢えて撮影された。

理由はもし主演のトム・クルーズに万一のことが起これば、後の撮影が無駄になり大幅な脚本変更が必要となるため、早めにリスクの高いアクションを終わらせる狙いがある。

トム本人がプロデューサーも兼任し、「やりたいアクションに脚本を合わせる」というスタイルを貫いていることでも知られ、彼自身が危険なスタントを引き受けることで知られている。

過去作品でも危険さが問題視され、保険会社の許可が下りず解約に至ったこともあるが、トムは自らがスタントを行うことで制約無しに挑戦を続けている。

こうしたトムの無謀ともいえる覚悟はファンからの尊敬を集めており、シリーズの魅力の一つになっている。

撮影現場では「主演が死ぬ可能性がある」という非常にリアルな危険があるにも関わらず、スケジュールや脚本がそれに基づいて巧妙に組まれている点も興味深い。

トム・クルーズの挑戦がファンに新たな興奮と感動を届けていることは間違いない。

彼の実践的かつ命がけのスタントは、映画の枠を超えたエンターテインメントの新境地と言えるだろう。