シンガーソングライター阿部真央が6月21日に東京・ビルボードライブ東京で行ったツアーファイナル公演の模様が話題となっている。

今回は和田建一郎（ギター）、幡宮航太（ピアノ）、ぬましょう（パーカッション）を迎えたバンド編成で、アコースティックアレンジを中心に昔懐かしい曲から新曲まで多彩に披露した。

開演直後には、オリジナルドリンク「大人なロイヤルミルクティー」を手に観客と乾杯し、温かく親密な雰囲気のなかライブがスタート。

「愛みたいなもの」「I Never Knew」「Somebody Else Now」など人気曲が手拍子と共に響き、ソウルフルな歌声が場内を包んだ。

母の愛をテーマにした楽曲「母である為に」「マリア」では情感豊かに聴かせ、特に「マリア」では愛か支配かというテーマを美しい旋律と熱のこもった歌声で表現し緊張感が会場を包んだ。

また、場を盛り上げる「I've Got the Power」では赤い照明のなか力強いボーカルで観客を圧倒した。

何より注目を集めたのは、宇多田ヒカルのカバー曲だ。阿部真央ならではの多彩な声色と表現力で新たな魅力を引き出し、ファンの心を惹きつけた。

このライブは15周年というキャリアの節目にふさわしい、ファンとの距離感を大切にした充実の内容となった。

今後の音楽活動にも期待が高まるなか、阿部真央は自身のプライベートレーベル設立や新作リリースで更なる進化を遂げている。

同公演の詳しい様子は音楽ナタリーのレポートで確認できる。