2025年8月、人気オンラインゲームを原案にした歌舞伎『刀剣乱舞』の第二弾が、東京・福岡・京都の三都市で上演される。特に博多座公演は地元ファンにとって待望の舞台となっている。主演の尾上松也さんは合同取材会で、前回の初演では限られていた舞踊シーンをふんだんに取り入れ、歌舞伎の伝統技法とキャラクターの個性が融合した演出を披露すると語った。物語は雪の鎌倉・鶴岡八幡宮を舞台に、三代将軍源実朝の暗殺事件を巡る陰謀と刀剣男士の活躍を描く。新たに加わった刀剣男士や、歌舞伎ならではの一人二役、そしてオリジナルキャラクターの登場が見どころで、歌舞伎初心者にも楽しみやすい内容だという。舞踊パートでは刀剣男士たちが鎌倉出陣後の宴を催し、それぞれが歌舞伎の代表的な舞踊要素を取り入れている。尾上松也さんは博多での上演への喜びとともに、舞台表現の工夫やファンへの期待を語った。本作は歴史とファンタジーが融合した舞台であり、歌舞伎の美と迫力が新たな形で表現されることが期待されている。