2025.6.11
2025.6.11
トヨタのコンパクトハッチバック「ブレイド」に、3.5リッターV型6気筒エンジンを搭載した上級グレード「ブレイドマスター」が存在した。2007年7月にベース車の登場から半年で投入されたこのモデルは、高性能と高級感を兼ね備えた異色の存在であり、当時の高級セダンに匹敵するパワーをCセグメントのコンパクトカーに搭載した点が特徴的である。
全長4260mm×全幅1760mm×全高1510mmのコンパクトなボディサイズに280馬力、最大トルク344Nmを発生する2GR系3.5Lエンジンを組み合わせることで、スポーツモード付6速ATやFF駆動と合わせて、俊敏な走りを可能にした。
また、サスペンションはフロントにストラット式、リアにはダブルウィッシュボーン式を採用し、専用チューニングが施されたことから高い走行性能も発揮した。強大なトルクに対応するために大径ブレーキが装着され、安全面にも配慮されている。
外観は標準の「ブレイド」と似ているが、専用グリルやリアスポイラー、17インチのアルミホイールを装備し、高級スポーティな雰囲気を醸し出している。さらにオプションでキセノンヘッドランプやスマートエントリー、イモビライザーなども選択可能だった。
発売当時はクセのあるパッケージングや高価格などで支持を得られず、短命に終わったが、その独創的なコンセプトと性能は現在も自動車ファンの間で語り草となっている。
国産コンパクトセグメントでクラウンやマークXに匹敵するパワーを実現したことは、トヨタの挑戦的姿勢を示す好例であり、今なおカルト的な人気を誇っている。
「ブレイドマスター」は高級セダンの快適質感とスポーツハッチの機敏な走りを融合した、異端とも言えるモデルであり、推し活ユーザーにとっても注目すべき存在となっている。
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