俳優の小栗旬が新作映画『フロントライン』で、クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の新型コロナウイルス集団感染を題材にした作品に出演した。

本作は2020年の実際の事件を取材に基づき描いたもので、小栗旬は災害派遣医療チームの指揮官役を演じる。

小栗旬はオファーを受けた当初、社会に伝えるべき意義を強く感じ「やらない選択肢はなかった」と語っている。

当時のニュースを見た印象はあまりネガティブではなく、「何が起こっているか」を知りたかったという。

演じる中で最も心に残ったのは、情報に踊らされず正確に物事を判断する重要性だ。

過去には自身もずさんな対応を想像していたが、その認識が誤解だったことに深い反省を述べている。

共演の松坂桃李も医療現場の葛藤や緊迫感を改めて理解し、「伝えるべき物語」としての映画の意義を強調した。

この作品は、当時の第一線で闘った医療従事者の姿を丁寧に描き、観客に情報の受け止め方を再考させる機会となる。

小栗旬の真摯な姿勢と役作りが、多くのファンや視聴者の共感を呼ぶことだろう。