2024年4月期に放送された連続ドラマ『ブルーモーメント』の映画化企画が白紙となったことが明らかになった。主演の山下智久が演じた、気象災害に立ち向かう架空の組織「SDM」の気象班チーフ・晴原柑九朗の役柄は多くの視聴者に支持されていた。同ドラマの最終回では続編を示唆する演出もあり、ファンの間では劇場版への期待が高まっていた。だが、フジテレビ内で発生している中居正広氏に関わる問題の影響で、撮影場所の確保が困難になるなど、ドラマ制作に支障が生じていることが背景にある。関係者によると、山下側はフジテレビと契約内容や条件面で複数回交渉を重ねたが、問題の露呈を受けて出演保留を決断。海外での活動が多く、性加害に対する人権意識が特に高い環境で活躍する山下は、この状況を踏まえ、慎重な対応を選択したという。俳優活動のほか、ブルガリやディオールといった世界的ブランドのアンバサダーも務める山下にとって、国内外の評価と人権意識を重視する姿勢がプロジェクトに影響を及ぼした形である。フジテレビは公式に詳細を明らかにしていないが、今後の展開には注目が集まっている。