2025.6.10
2025.6.10
2007年7月にトヨタがリリースした「ブレイドマスター」は、コンパクトハッチバックながら3.5リッターのV6エンジンを搭載した異端の高級車である。
基となった「ブレイド」は2006年12月に登場し、上級セダン並みの装備と質感を持つプレミアムハッチバックとして位置づけられた。
標準モデルのエンジンは2.4リッター直列4気筒だが、「ブレイドマスター」は同系統の3.5リッターV型6気筒エンジン「2GR」を搭載し、最高出力280PS、最大トルク344N・mという国産車としては破格の性能を誇った。
全長4260mmというコンパクトなボディに大排気量エンジンを搭載するという挑戦的な設計は、当時の市場では異色の存在であり、短命ながらも現在も語り継がれている。
駆動方式はFF、トランスミッションはスポーツモード付き6速AT「Super ECT」を採用。サスペンションは専用チューニングが施され、フロントはストラット式、リアはダブルウィッシュボーン式だ。
また大径ブレーキや専用グリル、リアスポイラー、17インチアルミホイールなどの特別装備を備え、外観上も通常のブレイドと差別化されている。
快適かつ安全性にも配慮され、多彩な先進機能オプションも用意された。
このモデルはトヨタのクラウンやマークXと同じエンジンを搭載し、ミニクラウンとも称された。
短期間で販売終了となったものの、独特の存在感が自動車ファンの間で評価されている。
当時の高級車市場に新風を吹き込んだこの一台は、今でもトヨタの革新的な試みとして注目され続けている。
コンパクトでありながら高級感と走りの両立を目指した、「ブレイドマスター」はスポーツハッチの新たな可能性を示した車と言えよう。
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