今田美桜がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説『あんぱん』が好調な視聴率を維持している。

2025年6月9日に放送された第51回は関東地区で平均世帯視聴率15.5％を記録し、個人視聴率も8.7％と高い数字を保っている。

本作は朝ドラ112作目で、『アンパンマン』の生みの親として知られる漫画家やなせたかし（本名・柳瀬嵩）とその妻小松暢の半生をモデルにした物語である。

戦前から戦後までの激動の時代を背景に“逆転しない正義”を体現する『アンパンマン』誕生までの愛と勇気の軌跡が描かれる。

物語の展開で特に注目されるのは、主人公柳瀬嵩の軍隊生活の描写である。高知連隊から小倉連隊に転属し、新兵教育係の馬場ら先輩兵士から厳しい訓練を受ける中、暗い気持ちになる嵩の姿がリアルに描かれている。

それでも嵩の世話係である八木上等兵（妻夫木聡）が殴らずに厳しさを持ちながらも優しさを示すなど、人間味あふれる描写が視聴者の共感を呼んでいる。

主題歌は人気バンドRADWIMPSの「賜物（たまもの）」で、語り手にはNHKアナウンサー林田理沙が起用されているため、ドラマのドラマ性と情緒を一層高めている。

今田美桜の演技力も光り、多くの視聴者から期待の声が寄せられている。

高視聴率の維持は朝ドラファンのみならず、推し活としても応援する価値のある作品であることを示している。

今後も物語の進展に合わせて今田美桜の魅力的な演技とドラマの深いテーマが注目されていくだろう。