俳優の菅田将暉の両親が、6月4日に放送された「人生が変わる1分間の深イイ話」に出演した。

この放送では、母親の菅生好身さんと父の新さんが登場し、彼らの子育てのエピソードや次男のこっちのけんとの闘病などが語られた。

しかし、番組内では菅田将暉の名前や現在の写真は一切明かされず、長男は「大物俳優」とだけ表記された。

この対応には、菅田の所属事務所が、両親が菅田将暉の名前や映像を利用してビジネス活動をすることを警戒しているという背景がある。

事務所は名前や画像の無断使用を禁じており、両親が過去に著書で菅田のデビュー前の写真を掲載し有料トークショーで利用していたことから警告がなされたという。

父の新さんはかつて経営コンサルタントや関西地方のタレントとして活動し、自叙伝的著書も出している。

芸能界では、兄弟姉妹や家族が先に有名になったタレントの名前でビジネスを展開することに対し、所属事務所が慎重な姿勢を取ることが珍しくない。

こうした背景には、イメージ商売である芸能活動において「商品価値」を守る意図があるからだ。

番組ではまた、次男のこっちのけんとの双極性障害や家族の支えが乗り越えのきっかけとなった点も取り上げられ、家族それぞれの苦労と絆についても触れられた。

今回の放送は、菅田将暉のプライバシーを尊重しつつも、家族の素顔にスポットライトを当てる内容となった。

こうした配慮は、好感が持てると評されている。