山下智久が主演を務めた連続ドラマ『ブルーモーメント』の映画化企画が白紙となったことが複数の報道で明らかになった。ドラマは気象災害に挑む架空の組織「SDM」の活躍を描き、山下はチームリーダーの晴原柑九朗を好演していた。最終回では続編を予感させる演出もあり、山下自身も劇場版への意欲を見せていたが、フジテレビを巡る内部問題が影響した形だ。具体的には、同局の元タレントと元女性アナウンサー間でのトラブルや第三者委員会の調査報告に関連する一連の問題が影響し、撮影場所の確保など制作上の障害も報じられている。

山下の所属サイドはフジテレビと契約内容や条件について交渉を続けていたが、問題の露見で出演保留となり、最終的に劇場版企画を断念したという。背景には、彼が海外でも人気が高く国際的なブランドのアンバサダーを務めるなど人権意識の高い環境で活動している点も影響しているとされる。海外では性暴力・性加害問題に対する対応が日本以上に厳格であり、これらの理由から山下が問題を抱えるフジテレビから距離を置いた可能性が指摘されている。

今回の一連の経緯は、日本のエンタメ界における人権問題の重要性を改めて浮き彫りにし、推しとしての山下の活動動向にも注目が集まる。本人の意思を尊重しつつ、今後の国際的な活躍に期待が寄せられている。