元ジャニーズ事務所（現SMILE-UP.）代表の藤島ジュリー景子氏の半生と事務所内の秘話を描いたインタビュー本が7月に刊行される。聞き手は作家の早見和真氏で、40時間以上の対話をもとにまとめられた本書は、人気グループ嵐への思いや、旧ジャニーズ事務所の性加害問題に対する彼女自身の見解を深く掘り下げている。

藤島氏は、叔父のジャニー喜多川氏や母のメリー喜多川氏との関係についても本書で明かし、長年芸能界を支えてきた立場からの内側の実情を語る。嵐の解散に関する胸の内もつづられており、ファンにとっては彼女の率直な言葉を知る貴重な機会となる。

新潮社が冒頭部分を公開し、早見氏は「藤島氏の目に映る過去と未来、そして贖罪の思いが伝わる」とコメント。本人の声だけで構成されたこのインタビューは、ジャニーズ事務所にまつわる複雑な背景を理解するうえで貴重な資料といえるだろう。

ファン活動においては、推しグループの歴史や制作背景を知ることで応援の幅が広がる。本書はそうした知識を深めるうえで価値のある作品といえる。今後のリリースに注目したい。