NHKの放送100年特集ドラマ『火星の女王』が12月に放送されることが決定し、主演の一人に菅田将暉が抜擢された。

本作は小川哲の原作を基にし、吉田玲子が脚本を担当。舞台は2125年、人類が火星に移住して40年が経過し、約10万人が暮らす火星社会が描かれる。

物語の中心は視覚障害を持つ火星の住民リリ-E1102（スリ・リン演）と、地球の若き宇宙開発機関職員で鉱物に詳しい白石アオト（菅田将暉演）だ。二人は火星での研修中に出会い、共に地球のバンド「ディスク・マイナーズ」のファンであることを通じて強い絆を築くことになる。

ドラマは国際オーディションで選ばれたスリ・リンの真摯な演技と、菅田将暉の豊かな表現力が物語の未来世界を鮮やかに描き出す。

菅田は本人役柄について「100年後の話で未知との遭遇の連続。進化したテクノロジーの隣には変わらない体温がある」とコメントしている。

彼が演じる白石は、亡き父の謎を追う複雑な背景を持ち、ドラマの深みを増している。

このSFドラマは、最先端の未来技術と人間らしい感情が融合した、新たな世界観を作り出している。菅田将暉の多彩な演技と音楽活動で培われた感性が存分に発揮される注目作だ。

視覚障害者という障壁を持ちながらも希望を持つリリの姿と、火星社会の揺らぎを背景に、人間の本質や絆を描く本作は、多くの視聴者に強い印象を与えるだろう。

発表されたビジュアルや設定からは、壮大なスケールと深いドラマ性が期待され、未来への想像力を掻き立てる作品として注目されている。

菅田将暉の新たな挑戦としても見逃せないドラマが、今年末にスタートする。