NHK連続テレビ小説「あんぱん」の最新話が注目されている。主演の今田美桜が演じるヒロイン・若松のぶは、夫の柳井次郎（中島歩）からの手紙を受け取るシーンが放送された。

本作は人気アニメ「アンパンマン」の原作者であるやなせたかしさんとその妻をモデルにした物語で、戦前から戦中の情勢を背景に、苦難を乗り越える二人の姿を描いている。

今週の第11週「軍隊は大きらい、だけど」編は、ヒロインの周辺よりも、幼なじみである柳井嵩（北村匠海）が中心に物語が進む構成となっているため、のぶの登場は回想シーンが主体である。

それでも今回の放送では、のぶにとって重要な展開として、夫から届く手紙が描かれ、視聴者の関心を集めている。

舞台は昭和17年（1942年）、嵩の軍隊生活の厳しさや理不尽さもリアルに描写され、戦争の暗い現実に焦点を当てている。

脚本は「花子とアン」などで知られる中園ミホが手掛け、細やかな人物描写で視聴者の心を掴んでいる。

物語は、理不尽な軍隊生活と向き合いながらも夢をあきらめない若者たちの姿を描き、今田美桜の演技が光っている。

視聴者からは、軍隊の残酷な描写がリアルであるとの評価とともに、ヒロインの登場場面が少ないことに対する驚きや期待の声も上がっている。

しかし物語全体の構成としては、戦争の過酷さを描き出すことが狙いであり、それに伴う今田美桜扮するのぶの回想の展開は、物語の深みを増している。

ドラマはNHK総合で毎週月曜から土曜の朝8時放送されており、引き続き注目されている。