NHK連続テレビ小説「あんぱん」でヒロインを務める今田美桜が注目を集めている。6日に放送された第50回の平均世帯視聴率が16.2％（関東地区）を記録し、番組は好調に推移している。

本作は、「アンパンマン」の生みの親である漫画家やなせたかしさん夫妻の半生をモデルに、戦前から戦後にかけての時代を背景に愛と勇気、そして“逆転しない正義”を描いた物語である。

今田美桜演じる“のぶ”こと小松暢は、主人公の嵩（北村匠海）を励ましながら、戦争への出征の日を迎える。物語は嵩の軍隊での配属先、小倉連隊を中心に展開し、妻夫木聡が演じる上等兵・八木信之介も登場。妻夫木は27年のキャリアで初めての朝ドラ出演であり、その出演も話題だ。

視聴者から好評の主題歌はRADWIMPSの「賜物」が担当し、ナレーションはNHKの林田理沙アナウンサーが務めている。

物語のクライマックスでは、嵩の母登美子（松嶋菜々子）が「生きて帰ってきなさい」と激励の言葉をかけ、のぶもそれに続く。同情や悲壮感ではなく、命の尊さと強い絆を丁寧に描写している点が好評を呼んでいる。

今田美桜はこの作品で、戦中の苦難に立ち向かう女性の芯の強さと温かみを表現している。視聴率好調の背景には、若手からベテランまでのキャストの熱演と重厚なストーリーがある。

今後の展開も注目を集めており、視聴者は主人公たちがどのように困難な時代を生き抜き、伝説の作品を生み出していくのか見守っていくことだろう。