「ダーウィンが来た!」を、テレビの前ではなく標本の前で観る——。上野の国立科学博物館で開催中の特別展「いきもの超ワールド展 国立科学博物館×ダーウィンが来た!」は、そんな贅沢な掛け算の展覧会です。
放送20周年を迎えたNHKの看板自然番組と、日本最大の自然史コレクションを誇る科博の共同企画。番組が世界中で撮りためてきた迫力の映像と、科博の貴重な標本・最新研究をひとつの空間で突き合わせ、いきものたちが進化の過程で身につけた「驚きの能力と生存戦略」を解剖していきます。制作チームは本展にあわせて「2026年度動物学教育賞」も受賞。テレビ的な面白さと学術的な裏付け、両方に本気の展示です。
案内役は、番組でおなじみヒゲじいとコラボして誕生したオリジナルキャラクター「くじらじい」。全6章、いきものたちの「生き残り術」を切り口別に見ていく構成です。
【展覧会概要】
特別展「いきもの超ワールド展」は、国立科学博物館(上野公園)で2026年7月11日(土)〜10月12日(月・祝)まで開催中。開館時間は9:00〜17:00(入場16:30まで)。休館日は9月7日(月)・14日(月)・24日(木)・28日(月)。当日券は一般・大学生2,300円、小・中・高校生600円です。
注意点がひとつ。土日祝は日時指定予約制です。当日券の入場枠もありますが、完売すると入場できないため、参加日が決まったら早めのオンライン予約が確実です。
【全6章の見どころ】
第1章 いきもので異なる「五感」
見る・触る・聴く・嗅ぐ・味わう。五感は生き残るための重要なセンサーですが、どのセンサーを研ぎ澄ますかは、いきものによってまるで違います。巨大な目のイカ、角で触れるカブトムシ、音を頼りに狩るフクロウ、長い鼻のゾウ、舌で「味わう」ヘビ。注目は「生きた化石」オウムガイの目のしくみ——5億年前から変わらない設計が、いまも現役という驚きです。
第2章 いきもので異なる「エネルギー補給」
生きるための燃料をどう調達するか。チーター、シャチ、オオワシ、アザラシ、笹を食むレッサーパンダまで、エネルギー源の選び方と体内への取り込み方は多様性の宝庫です。個人的推しは、砂に落とし穴を仕掛けて獲物を待つ「アリジゴク」。追いかける戦略と、待ち構える戦略。省エネの極致がここにあります。
第3章 いきものの挑戦「サイズ」適応術
地球上最大の動物・シロナガスクジラは海にいて、砂浜を覗けば目に見えないほど小さないきものが無数にいる。今は小さくても昔は巨大だったいきもの(オオナマケモノ!)もいる。原始的な形態を残す最大級のサメ「メガマウス」も登場。体のサイズそのものが戦略である、という視点が効いてくる章です。
第4章 いきもので異なる「移動」のかたち
飛ぶ、泳ぐ、走る、跳ぶ——移動の手段と身体構造の多様性を見る章。そして本章の最大のひねりは「移動しないいきもの」。サンゴは動かずにどう生き延びるのか? 移動にコストを払う戦略と、定住に全振りする戦略の対比は、生存戦略の幅の広さを一番鮮やかに見せてくれます。
第5章 いきものに学ぶ「集団」の意義
カモは群れて飛び、ゴリラは家族で暮らし、ゾウアザラシは集団で浜を埋める。一方、オオヤマネコのように単独で生きるハンターもいる。「群れる」とは何か、「群れない」とは何か。ハチなのに単独で狩りをするスズバチの存在が、「社会性=正解」という思い込みを気持ちよく壊してくれます。
第6章 いきものが紡ぐ「命のバトン」
出会い、育み、旅立つ——次世代へ命をつなぐ戦略の章。皇帝ペンギンの子育て、ホッキョクグマ、ウミガメ、ザトウクジラ。そして「パパが出産する」タツノオトシゴ。誰が卵を持ち、誰が守り、いつ手を離すか。育児の役割分担ひとつとっても、正解はいきものの数だけあることが分かる、締めくくりにふさわしい章です。
このほか、正面・横・床まで映像に囲まれる「大自然超体感シアター」(約2分の没入体験)や、番組の収録方法を紹介する舞台裏コーナーも。今回は映像を含めて写真撮影OKなのも嬉しいポイントです。
【こんな人におすすめ】
「ダーウィンが来た!」を観て育った人。動物や進化の話が好きな人。写真を撮りながら展示を楽しみたい人。夏の自由研究気分を大人になっても味わいたい人。そして、「生き残るとはどういうことか」を、いきものたちの多様な答案から考えてみたい人。
展示室内は標本保護のため温湿度が調整されていて、場所によっては涼しく感じるほど。猛暑の避難先としても優秀です。
進化とは、環境という問いに対する、いきものたちの解答集。
上野で、40億年分の試行錯誤を観に行きましょう。🐋🔬
当日の流れ
09:15 国立科学博物館 正面入口(シロナガスクジラの実物大模型前)集合
09:30〜12:00頃 各自のペースで鑑賞後、感想シェアタイム:上野公園内のカフェか、希望者で常設展に移動するかもしれません、人数により検討します。
※展示数が多く、時間内に見切れないと判断した場合は、中で解散することもあります。その場合は、解散後に各自で残って見たいものを鑑賞して下さい。
参加費:500〜800
他に当日券2,300円がかかります。
土日祝は日時指定予約制のため、チケットは必ず事前にオンラインでご購入ください(当日枠は完売の可能性が高いです)。
■ 下記了承の上ご参加ください、よろしくお願いします
カフェなどでの飲食代は各自で負担をお願いします。
開始の6時間前の時点で最少催行人数を下回っている場合は中止となります。その場合は全額返金されます。場合によってはもっと早く判断することがあります。
営業、勧誘、ナンパ、迷惑行為がある場合はつなげーとに報告の上、今後のイベント参加は不可です。