文京区の白山から小石川、そして春日へと向かうこのルートは、武蔵野台地の東端にあたる「山の手の終わりの崖っぷち」を歩き、東京の凸凹地形(高低差)とそこに刻まれた歴史の地層を身体で読み解く散歩旅です。
あじさいが街を鮮やかに彩る季節、ただ景色を眺めるだけでなく、「なぜこの場所に、この形があるのか」という街の“違和感”を拾い集めながら歩いてみませんか?🚶♂️🌿
スタートは「白山神社」から。天暦2年(948年)創建と伝わる、小石川の総鎮守です。
徳川五代将軍・綱吉と生母・桂昌院の厚い信仰を受けたこの神社は、江戸時代に別の場所から現在の「白山台地」の上へと移ってきました。ここから散歩を始めると、すぐに足の裏で強烈な「坂(高低差)」を感じることになります。実は神社のすぐ足元には、かつて流れていた谷田川の支流(指ヶ谷の川)が削った深い谷底が広がっています。あじさいを愛でたあとは、この崖をいっきに下り、見えなくなった水の道(暗渠)のくねくねとした路地をすり抜けて、次の目的地へと進みます。
谷底から再び西側の台地へと上ると、目の前に現れるのが「小石川植物園」をぐるりと囲む重厚な赤レンガの塀です。
日本最古の植物園であるここは、江戸時代には徳川幕府の「小石川御薬園(おやまえん)」だった場所。将軍・綱吉の別邸だった広大な土地を丸ごとインフラ空間へとコンバートし、江戸の庶民の命を救うための薬草がここで育てられていました。敷地のキワを走る「御殿坂(ごてんざか)」の急な勾配を歩きながら、大名や将軍が「高台」という要所をいかに支配し、都市を設計したのかというスケール感を肌で感じてみてください。
植物園の境界をなぞるように南下し、再び高台へと上りつめた場所に佇むのが「伝通院(でんづういん)」です。
徳川家康の生母である於大(おだい)の方や、秀頼に嫁いだ千姫など、徳川家ゆかりの気高き女性たちが眠る名刹。激動の歴史の荒波をたおやかに、そして強く生き抜いた女性たちの祈りと記憶が、今も広々とした美しい境内の静寂の中に地層のように重なっています。
最後は台地を下り、春日の賑わいへと繋がる谷口(谷の入り口)に位置する「源覚寺(こんにゃく閻魔)」へ。
ここには、眼病を患ったお婆さんのために自らの片目を犠牲にして救ったという、身代わりの閻魔様が祀られています。閻魔様の好物だった「こんにゃく」を供えて人々の身体の痛みや平穏を祈る、下町の切実な優しさが今も息づく温かい場所です。
高台の神社から、消えた川の谷底、崖を活かした薬園の塀、そして歴史を語るお寺へ。
何かを探すというより、坂の角度や空気の湿度の変化を楽しみながら、東京という都市の美しい「輪郭」を足の裏で掘り起こしていく散歩です。最後は、初夏の活気あふれる「文京あじさいまつり」の会場へと戻り、解散となります🌸
【イベント概要】
第42回 文京あじさいまつり
文京区の「花の五大まつり」の一つ。梅雨の風物詩として古くから愛されているあじさいが、白山神社の境内から隣接する白山公園にかけて約3,000株も咲き誇る、地域に深く根ざしたお祭りです。
【今回の見どころ】
期間限定!あじさいに囲まれる「富士塚」の特別公開
まつり期間中の一番の見どころは、普段は非公開となっている白山神社の「富士塚」が午前9時から午後5時まで特別に開放される点です。富士山を模して造られたミニチュアの山(塚)が、低い位置から高い位置まで色鮮やかなあじさいで埋め尽くされ、まるで花の山を登山するような立体的な景観を体験できます。
歯痛止め信仰と「歯ブラシ供養」の身体性
白山神社は、古くから「歯痛止め」のご利益がある神社としても広く知られています。まつり期間中の日曜日には「歯の健康祈願祭」が執り行われ、役目を終えた歯ブラシを感謝とともに納める珍しい「歯ブラシ供養」が行われます(先着順で歯ブラシの無料配布も)。病気や身体の痛みと向き合ってきた、この土地独自の文化的な営みを肌で確かめられる貴重な機会です。
地域が一体となる「にぎわい市・模擬店」
土曜日・日曜日を中心に、境内や広場には地域密着型の模擬店が多数出店し、子どもあじさい写生会や、紫陽花コンサート、あじさい神輿の渡御などが行われます。ただの観光地ではない、地元の人々が紡いできたコミュニティの底力と温かい温度感を、お祭りの活気とともに楽しめます。
当日の流れ
10:00 白山駅 A3出口 集合
10:00~ 12:00 散歩ののち、解散
参加費:500〜800
【以下了解の上、ご参加ください】
上記はあくまで予定です。時間によっては回りきらないかもしれません。
飲食代は各自の支払いとなります。
開始の6時間前の時点で最少催行人数を下回っている場合は中止となります。その場合は全額返金されます。場合によってはもっと早く判断することがあります。
散歩イベントは、あまりにも悪天候の場合は中止となります。小雨位の天気なら、主催者の判断により開催されることもあります。その時の状況を見て、総合的に判断します。尚、イベントの雰囲気や状況によっては、散歩ルートは変更することや、行く予定の場所を削る可能性もあるのでその点をご了承下さい。
また、散歩イベントは遅れて参加しても大丈夫ですが、合流出来なかった場合の責任はこちらでは負えないです。ですが、出来る限り今日行く所の予定や、次向かう場所をメッセージに流して対応を致します。イベントを開催しながらの対応になりますので、こまめなやり取りをすることが難しい点だけご了承下さい。
営業、勧誘、迷惑行為がある場合はつなげーとに報告の上、今後のイベント参加は不可です。