2
11
今回のどうぞの椅子を、
私なりに漢字一文字で表すと、『脱』でした。
今回はピクニック会の予定でしたが、朝から外は重たい曇り空。
天気予報の助言もあり、早々にカフェ開催へと頭を切り替えました。
今回は、第一回目のどうぞの椅子以来となる4人という密度の濃い会。
そして今回も、普段の生活の延長線上では、きっと同じテーブルを囲む機会には恵まれなかっただろうなと思える素敵な方々にお集まりいただきました。
人は不思議と、その場面ごとに役割を演じている気がします。
わたしも職場とプライベートでは、同じ自分でありながら、まったく違う人間のように感じます。
演じているといっても、嘘をついているわけではありません。
人を傷つけない限り、思っていないことは口にしませんし、どれも本当の自分です。
でも、どうぞの椅子に来てくださる方は、わたしに何の期待も思い込みも持っていない。
わたしがこの会を好きな理由は、そこにあるのかもしれません。
旧知の友人と話すのも、もちろん楽しい。
でも無意識に、その人が知っている“いつもの自分”の延長線上で会話をしている気がします。
その人の中にある自分。
その人の瞳に映る自分。
その役から外れないように、知らず知らず会話をしている。
そんな感覚に近いのかもしれません。
まさにそこはコンフォートゾーン。
安全基地です。とても大切な場所。
でも、わたしにとってどうぞの椅子は、その正反対の場所です。
まったく知らない方々と、どんな会話になるかは、その場に行くまで分からない。
決まっていることは何もない。
何者でもない私。
でも、だからこそ毎回、新しい自分に出会えます。
自分の中に、こんな一面もあったのかと、毎回クスッと笑える気がします。
来てくださった皆さんにも、今まで担ってきた役割を少し脱ぎ捨てて、
この2時間だけは、新しい自分に出会うような感覚で過ごしていただけたら嬉しいなと思っています。
わたしは主催者という立場ではありますが、毎回皆さんと同じひとりの参加者として、誰よりもこの時間を愉しんでいます。
そんな、わたしの密かな楽しみを共有してくださる方がいたなら、とても嬉しく思います。
今回も、偶然のようでいて不思議なご縁だった皆さんに、たくさんの感謝を込めて。
どうぞの椅子主催者
ゆかの覚書